高砂の市立中野球部監督体罰:市教委が続投了承 /兵庫
毎日新聞 2013年4月17日(水)13時0分配信
文科省の体罰実態調査への保護者による隠ぺい工作発覚後、30代監督教諭の体罰問題が浮上している高砂市立中学の野球部について、市教委が今年度も監督として続投を了承したことが分かった。
監督については、工作発覚後の3月の市教委の説明会見で、やり直した実態調査で体罰が指摘(12年度4件)され、県へ報告したことが発表されている。また監督は、行き過ぎた指導だったとする内容の反省文を提出しているという。しかし、学校教育法が禁じる体罰の容認ともとられかねない続投の了承に、市議会では「法への考えがおかしくないか。議会でたださねば」とする声が上がっている。
市教委学校教育課では16日、今回の判断について毎日新聞の取材に「学校の意向を踏まえた。体罰教諭は他にもいて、全員同じ扱いにしないと、1人だけ(監督を)降ろすことができないのが実情」と説明した。
この中学の野球部では、19日までが仮入部期間で、入部届は25日に確定するとされている。同課は4月中に校長と部活動のあり方について話し合いを持つ考えだ。【高橋一隆】
〔播磨・姫路版〕
4月17日朝刊