炎天下ランニングは禁止…部活動指導の指針案

炎天下ランニングは禁止…部活動指導の指針案
読売新聞 2013年5月10日(金)22時3分配信

 文部科学省の有識者会議は10日、学校の運動部活動で認められる指導と、許されない体罰などの行為を区別したガイドライン(指針)案を示した。

 長時間、炎天下で水を飲ませず走らせることなどを禁じた。月内に最終報告をとりまとめ、下村文科相に提出する。

 大阪市立桜宮高校バスケットボール部の体罰自殺問題を受け、運動部の顧問らに適切な指導を徹底する狙い。指針案では「勝つことのみを重視し、過重な練習を強いることがないようにすることが必要」と勝利至上主義を否定し、部活動での体罰を「厳しい指導と正当化することは誤り」と指摘した。

 「許されない指導」として、殴る、蹴るなどの暴力のほか、炎天下ランニングや、脅し、嫌がらせなどのパワーハラスメントを例示。特定の子どもに、執拗(しつよう)に肉体的・精神的な負荷をかけることや、人格を否定するような発言も禁じた。

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