県立産業技術専門校:動画サイト問題 非常勤指導員が内部告発 校長らが会見、「投稿者不明」一転 /宮崎

県立産業技術専門校:動画サイト問題 非常勤指導員が内部告発 校長らが会見、「投稿者不明」一転 /宮崎
毎日新聞 2013年6月1日(土)17時24分配信

 西都市の県立産業技術専門校の指導員が、訓練生を羽交い締めにしている様子などがインターネットの動画サイト「YouTube(ユーチューブ)」に投稿された問題で、渡辺靖之校長と県労働政策課が31日、県庁で記者会見し、投稿は同校の非常勤の男性指導員による内部告発だったと発表した。【中村清雅】
 動画は2011年に撮影されたとみられ、40代の男性指導員が実習中、当時1年生だった男子訓練生の頭を両脇で締めているような様子が約20秒間映っていた。渡辺校長によると、関係者からの連絡で3月末に動画の存在が判明し、職員からの聞き取り調査を進めていたという。4月3日に非常勤指導員の投稿が判明したが、毎日新聞などのこれまでの取材に「投稿者は不明」としていた。
 渡辺校長は「個人情報に配慮した」と説明。この職員は「学校の不正を正したかった」と話しているといい、学校側が「不正は上司などに相談してほしい」と複数回にわたって動画の削除を求めたが、現在も応じていないという。
 一方、学校には投稿後、元訓練生から「自分は暴力を受けたと思っていない。動画を削除してほしい」と相談があった。
 渡辺校長は、元訓練生と連絡が取れ、指導員の話も含めて「事情を把握できたため記者会見を開いた」と説明。羽交い締めについては「指導を行う上での行為で、暴力ではなかった」との認識を改めて示した。
 同校は現在、全訓練生と職員計171人を対象に、記名式アンケートで暴力行為や服務規律違反がないかを調べているという。結果はまとめて公表する方針。
 非常勤職員は他に、勤務時間中に散歩している職員などの画像も投稿しており、同校は計5人を厳重注意した。5人はすでに全員が異動か退職しているという。
6月1日朝刊

宮崎県立産業技術専門校 暴力

勤務時間中の散歩(宮崎県産業技術専門校)不正

勤務時間中に私物作成(宮崎県立産業技術専門校)不正

宮崎県立産業技術専門校の不正

宮崎県立産業技術専門校 不正2

宮崎県立産業技術専門校の不正3

宮崎県立産業技術専門校の不正4

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