司書 中学校の本転売容疑 新潟市教委、再発防止策通達へ
産経新聞 2013年6月1日(土)7時55分配信
■ずさん管理つけ込まれ
新潟市立小須戸中学校に勤務していた図書館司書による本の転売事件を受け、市教育委員会は31日、近く再発防止策をまとめ全市立小中学校に通達する方針を明らかにした。防止策では、学校側のずさんな管理が事件の一因になったとして図書館運用手順を見直すほか、採用基準の甘い臨時職員が事件を起こしたのを踏まえ、図書館司書で臨時職員の場合、契約更改条件を厳格化することなどを盛り込む。市教委は今後、失墜した信用の回復に全力を挙げる。
市教委によると、手順では学校に届いた本が発注本かどうかを確認する検品を教員室か事務室のどちらかで、図書館司書と図書館担当教諭の2人で行うと明記している。しかし、実際は司書1人が図書室で本を受け取り、担当教諭に検品したと伝えて押印してもらい、2人で作業したよう書類上で装ったため、本の紛失に気付かなかったという。年1回の実施が義務付けられていた蔵書点検も昨年度は実施していなかった。
また、手順には検品後に本が図書室の本棚に並べられたかどうかを確認する項目がなく、不備があったことから、市教委では図書室の本であることを示すラベルを貼らずに古本屋に転売されたとみている。
このため、防止策では、学校に手順を徹底させるとともに、ラベル貼りと本棚に本を並べる書架には複数人で作業を行うこととする項目を加え、チェック機能を強化する考え。
現在、市立小中学校に勤務する臨時の図書館司書全85人については、業務実績が客観的に分かるよう今年度から新たに勤務評価制度を導入し、契約更改時の判断材料にする。学校長とだけだった年度末の面談は、市教委も出向いて行う。
市教委は「大変残念な事件でショックを受けている。危機感を持って再発防止に当たる」(教育総務課)と話している。