第三者委設置を正式要望 養徳小プール事故遺族

第三者委設置を正式要望 養徳小プール事故遺族
京都新聞 2013年6月6日(木)23時39分配信

 京都市左京区の養徳小プールで昨年7月、1年浅田羽菜(はな)さん=当時(6)=が死亡した事故で、両親が6日、事故を再調査する第三者委員会の設置を市教育委員会に要望した。両親は設置方針を示した市教委を評価したが、「もう少し早く調査に動いてほしかった」と不満もにじませた。
 要望を受け、生田義久教育長は「尊い命が失われ、あらためて深くおわび申し上げる」と両親に謝罪、「早期に第三者委を設置したい」と答えた。
 両親は「設置を明言してもらったのはありがたい」と事実解明を期待する一方、「事故から間もなく1年たち、関係者の記憶も薄れている。もっと早く、事実解明に向けての話し合いや第三者委の提案があってもよかった」と話した。
 要望書は、羽菜さんと学校生活を共にした人たちから幅広く聞き取りすべきとし、事故後の同小と市教委の対応が適切だったかどうかの考察や、再発防止の提言も求めた。
 市教委は、委員に両親が推薦する学識者も入れる方針。中立性を保つため第三者委事務局を市長部局に置くことも提案されており、検討する。

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