「将来有望」と弓道部員を平手打ちした男性教諭
2013年6月30日12時46分 読売新聞
宮崎県延岡市の私立延岡学園高(佐藤則夫校長、518人)は29日、同校男子弓道部の監督・顧問の男性教諭(48)が5日、部員の2年男子生徒(16)の顔を平手でたたき口を切るけがを負わせていたことを明らかにした。
同校は体罰と認め、佐藤校長や教諭ら3人は生徒と保護者に謝罪。同校は27日付で教諭を監督・顧問から解任し、けん責処分にした。生徒は6日以降、期末試験(25〜28日)を除き学校を休んでいる。保護者は延岡署に被害届を出し、同署は関係者から事情を聞く方針。
同校によると、教諭は5日午前8時頃、同校の弓道場に男子生徒を呼び出し、顔を平手で3回たたいた。生徒は6日、医療機関で1週間のけがと診断された。
同校はまず、男子弓道部への教諭の指導を1週間停止させ、佐藤校長が教諭を厳重注意した。その後にけん責処分とした。
教諭は1987年から男子弓道部を指導。学校の調査に対し、「男子生徒に試合や寮生活での態度について注意していた。将来有望だっただけに指導が行きすぎてしまった。申し訳なく反省している」と話している。さらに過去に別の部員への体罰も認めたという。
佐藤校長は「いかなる理由があろうと体罰は許されない。再発防止に努め、男子生徒が元の学校生活に戻れるようにしたい」と話している。