<いじめアンケート>教諭が「いじめではない」と児童を誘導
毎日新聞 2013年7月10日(水)11時27分配信
栃木市の市立小学校で今月4日、いじめに関するアンケートを実施した際、30代の女性教諭が「いじめあり」の欄に丸印をつけた女子児童を説得し、「いじめではない」の欄にも丸印をつけていたことが分かった。
市教委によると、アンケートは市内の全小中学生を対象に無記名で実施。女子児童は今年4月、同級生の男児に鉛筆で腕を刺されたことから、アンケートに「いじめあり」と回答した。しかし、教諭はこの児童が書いたと判断して面談。「いじめとは他の人からずっと嫌な思いをさせられていることを指す。1回の暴力はいじめではない」と事前説明していたことを納得させた上で、児童が書いた丸印は残し「担任としていじめではないと判断する」との旨を添えて「いじめなし」にも丸印を加えたという。
文部科学省はいじめについて「一定の人間関係のある者から心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの」と定義している。市教委は「無記名のアンケートなので、別の対応をしてほしかった。学校からさらに詳しく事情を聴きたい」としている。【長田舞子】