茨城県教委、教職員処分1141人分を文科省に報告せず…「人数膨大で集計し忘れた」
読売新聞オンライン 2024/8/3(土) 8:06配信
茨城県教育委員会が、県立高校入試の採点ミスなどで2021年度に行った教職員1141人の処分を文部科学省に報告していなかったことが分かった。県教委は近く文科省に修正内容を報告するとしている。
文科省は都道府県と政令市の教委を対象に、毎年度、公立学校教職員の懲戒処分などの状況の報告を求め、一覧表にして公表している。
同県教委によると、県立の高校・中学などで20年と21年に行われた入試で、採点ミスが78校の計988件に上るなどし、21年5月に関係者1159人を処分して公表。このうち県教委職員などを除く1141人は、文科省への報告対象だったが、未報告だった。内訳は減給187人、戒告9人、訓告945人。このため、21年度の同県の処分は68人と公表された。
県教委高校教育課は読売新聞の指摘に、「採点ミス関連の処分は人数が膨大だったため別表で管理しており、集計し忘れた。意図的ではない」と説明した。
文科省初等中等教育企画課は「調査は教職員の人事管理に役立てるのが目的で、正確な数字の把握が必要。適切に報告してほしい」としている。