防衛医大講師、論文データ虚偽記載で停職
読売新聞 2013年7月22日(月)22時21分配信
防衛医大(埼玉県所沢市)は22日、下あご手術に関する論文3本にデータの改ざんや捏造(ねつぞう)が計7件みつかったとして、同大病院歯科口腔(こうくう)外科の武藤寿孝講師(63)を停職11日の懲戒処分にしたと発表した。
同大によると、昨年12月、武藤講師の論文に虚偽記載があると指摘があり、学内の調査委員会が事実関係を調べた。その結果、海外の学術誌に昨年掲載した下あご手術に関する論文に、複数人で行った手術を「1人で実施した」と記載したほか、同大倫理委員会の承認を受けずに論文3本を発表するなど4件の捏造を行った。このほか10年以上前にかかわった手術のデータを再計算せずに協力者に無断で転載するなど3件の改ざんがみつかったという。