水道で勤務先の校舎水浸し 大府南中教諭を再逮捕
中日新聞 2013年9月3日 12時28分
愛知県大府市の大府南中学校で5月、校舎内が水浸しになった事件で、東海署は3日、水道の蛇口を全開にしたなどとして威力業務妨害や窃盗などの疑いで、この学校の教諭吉川祐正容疑者(26)=大府市桃山町3=を再逮捕した。
新たな逮捕容疑は、5月8日未明、大府南中に侵入し、校舎1〜3階の手洗い場の水道の蛇口41個を開いて、排水口を雑巾でふさぎ、あふれた水で教室や廊下を水浸しにして、この日の一部授業を妨害したとされる。さらに、保健室から個人情報が書かれた全校生徒486人分の健康管理指導カードとノートパソコン1台を盗んだとされる。
署によると、「間違いない」と容疑を認めている。水浸しによる被害は190万円相当という。
吉川容疑者は2011年に新任の数学教諭として大府南中に着任、学級担任もしていた。病気を理由に1月から休職中。6月に自宅近くの大府中の校舎窓ガラスにフェルトペンでサッカー日本代表選手の名前を落書きしたとして現行犯逮捕、器物損壊などの罪で起訴されていた。
大府南中は夜間や休日の防犯管理を警備会社に委託していた。水浸し事件で、侵入などの異常時に機能する警報装置が作動しなかったことから、署は警報装置を解除できるパスワードを知っている教職員らを中心に調べていた。