男性教諭の椅子投げ“事故”受け、町が調査
佐賀新聞 2013年10月29日更新
三養基郡みやき町の中原中で男性教諭(55)が授業中、私語を注意しようと椅子を投げ、女子生徒にけがをさせた問題で、末安伸之町長は28日、町教委が「事故」と判断したことに対し、「事故で済ませるのはあまりにひどい。教育者として人格に欠ける行為」として、町独自で調査を行い、事実関係を明らかにする考えを示した。
同町は7月から、県内初の「子どものいじめ・体罰等の防止条例」を施行。末安町長は「学校現場で起きた事案はこれまで、わい小化される傾向にあった。条例が制定された今、同様の被害を防ぐためにも第三者機関的な立場で厳しく調査に当たる」とした。
町職員を調査員として保護者らから当時の状況を聞き取り、町教委の報告との整合性を確かめる。そのうえで、条例施行に伴い町長の諮問機関として発足した、臨床心理士らでつくる「子どもをいじめ・体罰等から守る委員会」で再発防止策を協議する。