不正はすべて就任前 渡辺理事長「謝るつもりはない」…郁文館中・高の英検問題漏えい
2009年3月1日8時1分配信 スポーツ報知
私立郁文館中学・高校(東京・文京区)で教師が「実用英語技能検定」(英検)の試験問題を生徒に事前に教えていた問題で、同校を経営する郁文館夢学園の渡辺美樹理事長(49)は28日、緊急保護者会を行い、内部調査の結果を報告した。渡辺氏は、1995年〜2002年にほぼ毎回の検定で不正が行われ、多い時で50〜60人の生徒が解答を示唆されたと明言。自らの責任については理事長就任前におきたこととし、「社会に対して謝るつもりはありません」とした。
約550人以上が駆けつけた保護者への緊急説明会。渡辺理事長は父母に対し、「(事前に試験問題を開封する不正は)95年か96年から2002年までの間、ほぼ毎回の検定で不正が行われた。大変残念です」とし、解答を示唆された生徒は多い時には50〜60人いたことを明らかにした。
居酒屋チェーン「ワタミ」社長で政府の教育再生会議委員も務めた渡辺氏は「心配をかけ、お騒がせしたこと、本当に申し訳ない」と謝罪。一方で、自らの責任については、理事長就任(2003年)前の出来事として「社会に対して謝るつもりはありません」と話した。
その後、保護者会は報道陣をシャットアウト。関係者によると、父母からは20以上の質問が相次いだという。不正にかかわった前校長の復帰を求める声もあった。今回の不正を受け「卒業名簿から外してほしい。不正をする学校は恥ずかしい」という抗議電子メールも1件送られてきたいう。
説明会後、会見した渡辺氏は2003年に理事長就任後、英検を初めて実施した同年6月から、当時の校長のアドバイスにより試験問題は金庫で管理。英検から支払われていた会場の運営費も、担当教諭に直接支払われていたものを、学校の収入とし、教諭に分配することにしたという。渡辺氏が理事長に就任するまでは、「誰でも問題が見られる状態だった」と述べ、自らを「不正を直した張本人」であると強調した。
また、「英検に対しては子どもたちは悪くない、そのまま試験問題を教えていたことはない、ということを言いたい。合格と認定されたものを変えるのは難しいと思う」とも述べた。
日本英語検定協会(東京都新宿区)は2日に同校を訪れ、学校側が保管する受験者データの開示を求め、幹部や、担当者から事情を聞く予定だ。