栗原の一迫中柔道部員死亡:市が550万円払い、両親と和解成立−−損賠訴訟 /宮城
2009年4月4日13時1分配信 毎日新聞
栗原市立一迫中で05年7月、柔道部員の西尾竜司さん(当時14歳)が部活動中に意識を失い、翌日死亡した事故の損害賠償請求訴訟で、同市の佐藤勇市長は3日、原告の両親に被告の市が和解金550万円を支払うことで、仙台地裁で和解が成立したと発表した。同市は9日、臨時市議会を招集し和解金決定の議決を受ける。
訴状などによると、当時3年生だった西尾さんは練習中に具合が悪くなって意識を失い、3時間後に病院に運ばれ手術を受けたが翌日、急性硬膜下血腫で死亡。両親は「市職員の男性コーチが長時間放置し、適切な治療を受けさせる注意義務を怠った」として、約8140万円の損害賠償を求めた。
一方、同市は「学校の対応に問題はなかった」と反論していたが、同地裁で和解案を示され、双方が歩み寄った。【小原博人】
4月4日朝刊