県教委が処分 青東高校教諭をセクハラで6カ月停職など
2009年3月30日 陸奥新報
女子生徒へのセクハラ行為があったとして県教委は30日、青森東高校の男性教諭(54)を同日付で停職6カ月の懲戒処分とした。男性教諭は同日、依願退職した。また県教委は同日付で、酒気帯び運転で人身事故を起こした小泊小学校の男性教諭(41)を懲戒免職処分とした。
県教委によると、青森東高校の男性教諭はセンター試験直前の今年1月、個別指導を受けに理科の準備室を訪れた3年生の女子生徒の太ももをたたいたり、後ろから抱きつくなどした。生徒は「やめてください」と申し出たという。
3月に入ってからセクハラ行為のうわさが立ち、別の教諭が生徒本人に内容を確認。学校側が教諭に事情を聴いたところ「試験を頑張れの意味だった」と説明したが、結果的に「不快な気持ちにさせて申し訳ない」とセクハラ行為を認めた。
教諭は昨年10月ごろから女子生徒や男子生徒の腰や尻をたたく行為をしていた。宇藤裕夫青森東高校長は「絶対にあってはならない行為。生徒や保護者、地域の信頼を損ねて大変申し訳ない。再発防止、信頼回復に努める」と述べた。
また県教委は、2月7日に酒気帯び状態で運転し、五所川原市内で人身事故を起こした小泊小学校の男性教諭を懲戒免職処分とした。県教委は2003年度から酒気帯び運転を原則懲戒免職処分としており、酒気帯びによる懲戒免職処分は19人目。
さらに、06年度から3年間にわたり、生徒9人の顔をたたいたり、腹をけるなど体罰をしていた新郷村の野沢中学校の男性教諭(37)を停職1カ月、08年5月から生徒3人の頭をたたくなどした同校の女性教諭(29)を減給3カ月(月額10分の1)の懲戒処分とした。男性教諭は宿題を忘れた生徒を正座させて平手打ちをするなどしていた。県教委は「体罰が3年間に及んだケースはまれ」と指摘し、体罰としては重い停職処分とした。
一戸宗雄野沢中学校長は「2人とも教育熱心だったが、生徒を委縮させてしまった。今回の件を重く受け止め、保護者とひざを交えて指導をするようにしていく」と話した。