元職員が入居者3人のカード盗み638万円引き出す 神戸市、老人ホーム運営企業を3カ月新規受け入れ停止処分

元職員が入居者のキャッシュカードを盗んで預金口座から現金を引き出したとして、神戸市は28日、介護付き有料老人ホーム「ほっと倶楽部」(西区伊川谷町別府)を運営する「光栄メディカル」(同)を、3カ月間の新規利用者受け入れ停止処分にしたと発表した。 市監査指導部によると、元職員は60代女性で、在職中は入居者の健康相談や生活援助などを担当し、日常的に居室へ出入りしていたという。市は2024年1月、元職員が神戸西署に窃盗の疑いで逮捕され、事案を把握。「入居者への経済的虐待があった」と判断し、介護保険法に基づく監査に着手した。 市によると、元職員は施設に勤務していた18年11月ごろから24年1月にかけて、高齢の入居者3人からキャッシュカードや通帳を盗み、預金口座から現金計638万円を引き出した。市の調査では444万円の被害を受けた人もいたという。 施設側は再発防止に向け、業務管理体制の改善に取り組むとしている。(井沢泰斗)

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