<独自>逮捕のJR東社員、盗んだ生理用品隠す「収集癖あった」 面会の妻に処分依頼

トイレの女性を隠し撮りしたとして埼玉県警に逮捕されたJR東日本社員(37)=逮捕後に懲戒解雇=が、会社の更衣ロッカーなどにごみ置き場から持ち去った生理用品や女性靴を隠していたことが30日、捜査関係者への取材で分かった。さらに、勾留中に面会した妻を通じて同僚に処分を依頼していたことも判明。罪が重くなることを恐れ、証拠隠滅を図ろうとした疑いがある。 捜査関係者によると、元社員は勤務先の神田総合事務所(東京都千代田区)の女性トイレ内に捨てられた生理用品などをまとめた集積所のごみや、会社支給の女性用スニーカーなどを持ち去り、2~3年前から自分の机や更衣ロッカーに隠していた。県警の調べに「会社にばれるとまずいと思ったが、収集癖があり、止められなかった」と供述した。 元社員は昨年8月、JR浦和駅の公衆トイレで女性を盗撮したとして県迷惑防止条例違反容疑で逮捕された。 妻に依頼したのは勾留中に面会した際、ロッカーや机の中に隠した生理用品の処分。妻は夫の同僚にLINEで処分するよう頼んだが、同僚はロッカーの中身を確認した上で断ったという。 事業所や家庭から出された資源ごみや可燃ごみを集積所から持ち去った場合、路上に捨てられた一般ごみとは異なり、個人のプライバシーが含まれるケースもあり、窃盗罪や市区町村によっては持ち去り禁止を定めた条例などに抵触する恐れがある。 元社員の同僚だった女性は産経新聞の取材に「会社には警察に被害届を出してほしいとお願いしたが、応じてもらえなかった。加害者のプライバシーが守られ、なぜ被害者の感情は無視されるのか。今も納得できない」と話す。 一方、JR東日本首都圏本部は「この件でも警察とは相談したが、被害者の特定が難しく、被害届の提出は見送った」と説明した。元社員は同事務所内のトイレで同僚女性を隠し撮りしたとして昨年9月、性的姿態撮影等処罰法違反の罪で起訴された。

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