【ブリュッセル共同】国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)がパレスチナ自治区ガザ情勢を巡り逮捕状を出した、イスラエルのネタニヤフ首相が3日、ICC加盟国ハンガリーを訪問したが拘束されなかった。日本を含む加盟125カ国・地域には逮捕状の執行義務があるものの、履行しない事例が相次いでいる。法の支配の実効性が大きく揺らいでいる。 ウクライナ侵攻でICCの逮捕状が出ているロシアのプーチン大統領が昨年9月、モンゴルを訪問した際にも逮捕されなかった。古くは2015年にスーダンのバシル大統領(当時)が南アフリカを訪れた時も拘束に至らなかった。 今年1月にはイタリア当局が、リビアでの戦争犯罪の疑いで逮捕状の出ていた男を拘束後にICCへの相談なく釈放し、リビアに移送したことが発覚。法的手続きの問題が理由だと説明したが、野党は不法移民対策で協力関係にあるリビアに配慮したと批判した。 ICCには独自の警察組織がないため、逮捕状の執行は加盟国に依存。ICCが加盟国に対し取れる手段も限界がある。