80代と70代の熊本市高齢女性 電話でお金詐欺で計約1億5000万円の被害

熊本市に住む高齢の女性2人が計約1億5000万円をだまし取られるいわゆる「電話で『お金』詐欺」の被害に遭いました。 熊本県内では今年1月から2月末までの2カ月間で例年よりも多い23件の「電話で『お金』詐欺」の被害が確認されていて、警察が注意を呼びかけています。 「あなたの口座がマネーロンダングに使われていて捜査している」 今年2月下旬、<警視庁の警察官>をかたる人物から熊本市に住む80代の女性にかかってきた電話。 その後、「逮捕されないためには保証金が必要。振り込んだ金は返ってくる」などと言われ、女性は指定された口座に20回ほどにわたっておよそ1億円を振り込んだということです。 女性には<警察官>をかたる人物のほか、<金融庁の職員>からも金をだまし取るための電話がかかってきていました。 女性は「振り込んだ現金が返ってくる」と言われていたにもかかわらず、金が振り込まれていなかったことから4月2日、警察に相談したということです。 また、3月下旬には同じく熊本市に住む70代の女性宅に<総合通信基盤局の職員>をかたる人物から「あなたの名前で携帯電話を購入した人がいて、いろいろな人に迷惑がかかり、被害届がたくさん出ている」と電話がありました。 その後、電話の相手は<千葉県警の警察官>をかたる人物に代わり、「詐欺の報酬があなたの銀行口座に入っているか調べるので、貯金を金融庁の口座に送ってほしい」などと言われ、女性は合わせておよそ4700万円を振り込んでしまいました。 女性は、LINEで送られてきた警察手帳や制服の写真で本物の警察官だと信じ込んだということです。 県内では、今年1月から2月末の2カ月間で例年よりも多い23件の電話で『お金』詐欺の被害が確認されていて、その被害額は約1憶1204万円に上るということです。 警察は、「電話で『お金』の話が出たら詐欺を疑うことや、不審な電話はひとりで判断せず、家族や警察に相談してほしい」と注意を呼びかけています。

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