国際便の荷物に隠して拳銃1丁を輸入したとして、大阪府警は10日、銃刀法違反（輸入）容疑で米国籍の住所不定、無職、オカムラ・アレクサンダー・ケイ容疑者（35）を逮捕したと発表した。容疑を認め「万博が開催されるタイミングで日本に行くことを決めた」と供述しているといい、府警が詳しい動機を調べている。 逮捕容疑は8日、拳銃1丁を関西国際空港行きの機内に預けた荷物に隠し、米国から日本に輸入したとしている。荷物からは数十発の実弾とみられるものや刃物も見つかったという。 容疑者は輸入禁止物を所持していないと申告していたが、大阪税関の職員がエックス線検査装置などを用いて所持品を調べていた。 拳銃の持ち込みを巡っては、兵庫県警が2日、出入国検査をすり抜けて日本国内で拳銃を所持したとして、米国籍の訪日客を同法違反（所持）容疑で逮捕したと明らかにしている。今回は大阪税関の検査によって水際で国内への持ち込みが防がれたが、訪日客の出国時の荷物チェックが甘い可能性がある。