女優の広末涼子容疑者(44)が傷害の疑いで逮捕された事件は、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで都内の自宅を家宅捜索される事態に発展した。広末容疑者が高速道路で追突事故を起こした原因として、「医療薬物の知識の乏しさ」と「クルマの不慣れな運転」の2点が挙げられている。 静岡県警は10日午前9時50分ごろ、東京・世田谷区にある広末容疑者の自宅を家宅捜索した。捜索令状は危険運転致傷の疑い。スーツ姿の捜査員は押収物をプラスチック製の箱に入れた。傷害容疑で逮捕されたが、家宅捜索は危険運転致傷容疑だったため驚きをもって各メディアで伝えられた。ただ、この捜索で違法薬物は見つからなかったという。 事故→事件と立て続けに起こした。 7日夕、奈良での仕事を終えてマネジャーとされる男性所有の黒のクルマを運転し、同男性を同乗させて新東名高速道路を走行した。午後6時50分ごろ、静岡・掛川市の粟ヶ谷トンネル内で大型トレーラーに追突。クルマはフロントが大破し、男性は骨折した。 事故から5時間半後の8日午前0時20分ごろ、搬送された島田市立総合医療センターで大声を出して女性看護師(37)を蹴るなどしてケガを負わせたとして静岡県警に傷害の疑いで現行犯逮捕されていた。 異様な言動がみられたことから違法薬物の摂取が疑われたが、任意の薬物検査で検出されなかったことが9日、判明。今後、本鑑定を行い、直近で服用していたとみられる処方薬や市販薬など医療薬物が事故につながった可能性も含めて捜査を続ける方針だ。 広末容疑者が高速道路で追突事故を起こした原因として、「医療薬物の知識の乏しさ」と「クルマの不慣れな運転」の2点が挙げられている。 せきが出るなど、のどなどの調子が悪かったため3月中旬、病院に行き、せき止め薬や花粉症の点鼻薬、抗生物質など複数の薬を処方されたことをファンクラブ(FC)内で告白していた。知人の話。 「広末さんは健康体で風邪を引いても病院に行かず、処方薬をもらう機会は皆無でした。病院に行くのは3人の子供が風邪をひくなどした時だけ。FC内で複数の薬を処方されたと明かしたことを知って驚きました。処方薬の用法、用量をよく理解せず、誤って服用したのではといわれています」 広末容疑者は長男(21)、次男(14)、長女(9)のシングルマザー。テレビ局関係者はこう話す。 「広末さんのマイカーは、事故を起こしたクルマと違うメーカーです。運転に慣れていないクルマで高速道路を走り、ハンドル、ブレーキの操作を誤った可能性が浮上しています。メーカーや車種によってステアリングやブレーキングの感覚が違うので」 前所属事務所時代はマネジャーが運転するクルマで仕事先をまわった。昨年2月に事務所を退所後、あらゆる面で独力を求められていた。 静岡地検浜松支部は10日、広末容疑者の勾留を請求し、静岡地裁浜松支部はこれを認めた。勾留期限は19日。広末容疑者は今後どうなるのだろうか。