米国人 女児わいせつ 「連れ込み」県警把握か 数年前から駐在所に情報

米国人 女児わいせつ 「連れ込み」県警把握か 数年前から駐在所に情報
2010年3月16日 02:12

 福岡県内で英会話学校を経営する福岡市の米国人の男(69)=児童買春・ポルノ禁止法違反罪で起訴=が教え子の女児にわいせつ行為をしたとされる事件で、周辺住民が数年前から「男が女児を家に連れ込んでいる」などの情報を地元駐在所に伝えていたことが15日、分かった。警察が男を不審者として把握していた可能性が浮上したことになり、地元からは「警察がきちんと対応していれば被害は拡大しなかったのでは」との声が上がっている。

 住民男性によると、約7年前、この駐在所から「男がよく女児を家に連れて帰るとの情報があるので、気が付いたら連絡をしてほしい」と注意を促された。男性はその後、男が女児と近所のスーパーで一緒に買い物をしたり、自宅周辺で車に乗せたりしているところを見たほか、近所の住民から「男が女子生徒の写真を撮っている」などの話を聞いたという。

 男性は男に「何をしているのか」と尋ね、男が「これは私の英会話の生徒。安心してください」と答えたこともあった。男性はこうした目撃情報や男とのやりとりを年に数回、駐在所に伝えていたという。

 県警少年課は「事実関係を調査中。仮に情報を把握していたのであれば、事件を防げなかったことは遺憾」と話している。

 捜査関係者によると、男は福岡市内の自宅で、教え子の女児にわいせつな行為をしたとして、今月上旬に逮捕された。10年以上前から、女児ら数十人にわいせつ行為をしていた疑いが持たれている。

=2010/03/16付 西日本新聞朝刊=

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教え子暴行、雑木林で女児撮影目撃も
2010年3月15日17時34分 読売新聞

 教え子の女児への婦女暴行容疑で福岡県警に逮捕された同県内の英会話学校を経営する米国人の男(69)が、女児を車に乗せて自宅に連れて行ったり、自宅前の雑木林で女児を撮影したりする姿が、十数年前から近所の人に目撃されていたことがわかった。

 男は「勉強会」と称して女児らを自宅に誘い込み、わいせつな行為を繰り返していたとみられ、県警は裏付けを進めている。

 男の自宅は、竹やぶに囲まれた2階建てで、近所の人によると、30年以上前に引っ越してきて一人暮らしをしていた。十数年前から、小学生とみられる女児や中高生とみられる制服姿の女生徒を乗用車に乗せ、家の敷地内に入っていくのが頻繁に目撃されていた。

 夕方のことが多く、女児らはいつも1人だったという。近くの住民は「英会話学校の先生と聞いていたので、学校の勉強が終わった後に連れて来たのだろうと思っていた」と話している。

 さらに、家の前の林に女児を立たせて写真撮影をしたり、近くのスーパーで高校生くらいの少女と買い物をしたりすることもあったという。

 家のシャッターや雨戸は閉まっていたことが多かったといい、別の住民は「近所づきあいはほとんどなかった」と話している。その一方で、近くの小さな子供にお菓子を配ることもあり、白いひげがあることから、「サンタクロースのおじさん」と呼ぶ子もいたという。

 英会話学校があるビルに入居している人は「約30年間、ここで英語を教えていたと思うが、トラブルなどはなかった。逮捕されたと聞き、驚いている」と話している。

 男は数年前、自宅で教え子の女児にわいせつ行為をしたとして、今月上旬に逮捕された。十数年前から、少なくとも女児ら約40人に性的暴行を繰り返していた疑いがあり、女児には「親も先生も逮捕されるので、誰にも言ってはいけない」などと口止め工作をしていたという。

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