<薬販売試験>不正出願、新たに2人 専門学校教職員
毎日新聞 2011年3月10日(木)1時27分配信
一般用医薬品の登録販売者試験の不正出願問題で、新たに「全国柔整鍼灸(しんきゅう)協同組合」(全柔協、大阪市)傘下の専門学校の教職員2人が受験資格の実務経験を偽り、東京、埼玉の両都県が実施した今年度の試験を受けていたことが、学校関係者への取材で分かった。全柔協に関連した不正出願は計17人、虚偽証明書の提出先は14都府県44通になった。【坂本智尚、蓬田正志】
受験者は「福島医療専門学校」(福島県郡山市)の鍼灸科専任教員(31)と付属接骨院の院長(25)。運営する学校法人の理事長は、全柔協の岸野雅方理事長が務めている。
2人は他の不正出願と同様、家庭配置薬の販売業者「日本配薬」と請負契約を締結。09年9月〜10年10月、配置先各50世帯を月1回巡回訪問したことにし、全柔協を通して同社に発行させた実務経験証明書を受験願書に添付していた。
2人が薬箱の配置先としたのは、同校の教職員を中心に学生を含めて各50人の自宅。しかし、複数の学校関係者によると、薬箱の大部分は教職員のロッカーなどに置かれたままだった。八木康一校長は毎日新聞の取材に「自分も薬箱を預かり、職員室に置いていた。自宅が訪問先になっていたことは知らなかった」と話している。
教員は埼玉県の試験に合格。院長は埼玉県と東京都の試験を受けたが、不合格だった。厚生労働省や福島県の指導で勤務実態を調査した日本配薬は、2人が複数の配置先を訪問していない事実を確認。発行元として2月、両都県に提出されていた証明書4通を取り下げた。2人は福島県や埼玉県に対し、業務記録の改ざんを否定している。