書面で同意と偽り論文発表 埼玉医大、教授ら処分

書面で同意と偽り論文発表 埼玉医大、教授ら処分
2011/10/18 20:30 【共同通信】

 埼玉医大は18日までに、患者から書面で同意を得ずに行った研究内容を、書面で同意を得たと偽って米国の専門誌に発表したなどとして、論文の著者で同大国際医療センター造血器腫瘍科の新津望教授をけん責の懲戒処分にし、共著者4人に口頭注意した。同大によると、著者らは「口頭では同意を得た」と説明しているという。

 専門誌側は論文を取り消した。

 論文は昨年12月、米臨床腫瘍学会誌に掲載された。悪性リンパ腫の一種「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」に対するリツキシマブという薬を使った治療により、患者が持っているB型肝炎ウイルスの活動が活発化するリスクを調べたもの。

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