覚せい剤取締法違反の疑いで39歳高校教師を逮捕 自宅から90本以上の使用済み注射器
フジテレビ系(FNN) 2012年1月11日(水)18時2分配信
憲法や法律など、一般的な社会についてや人間としての在り方、生き方などを学ぶ「公民」の授業を担当する高校教師の自宅から見つかったのは、90本以上の使用済み注射器だった。
神奈川県警は、覚せい剤取締法違反の疑いで、県立横浜緑園総合高校の教師・木下薫容疑者(39)を逮捕した。
木下容疑者が勤める高校の教頭は「まさかという思いだけです。(木下容疑者は)熱心に生徒の進路実現に向けて、相談に乗っていた」と話した。
木下容疑者の授業を受けた生徒は「黒板をきれいに書く先生だった。結構、きちょうめんな」と語った。
木下容疑者の自宅からは、90本以上の注射器のほか、覚せい剤が入っていたとみられる袋が30袋以上見つかっている。
学校によると、木下容疑者は現在、3年生のクラスを担当していて、吹奏楽部の顧問をしていた。
木下容疑者が勤める高校の教頭は「(吹奏楽部の)練習につき添って、夜遅くまで学校に残る。土日も出勤して、生徒の面倒を見る」と話した。
警察は、木下容疑者が覚せい剤を使用しているとの情報を受け、10日、自宅を捜索し、木下容疑者が、「8日夜に自宅で覚せい剤を打った」と自供したため、尿検査をすると、覚せい剤の成分が検出された。
自宅から見つかった90本以上の注射器について、元厚生省麻薬取締官の牧野 由紀子氏は「かなりの量というか、残っていた注射器の量としては、すごい。(覚せい剤)中毒も相当、進んでいる人でしょうね」と語った。
木下容疑者の授業を受けている生徒からは、「やっぱり夏場は、ワイシャツ(の袖)とかも絶対、まくらなかったり。生徒が作ったTシャツを着なかった。やっぱり(覚せい剤を)腕に打っていたんじゃないかっていう話は、結構」、「イライラするというか、黒板を突然、カチカチたたき出したりとか。あとそうですね、冬なのに『暑い』とか言って、うちわであおいでいたりしていましたね」という話もあった。
木下容疑者は、調べに対し、「わたしが覚せい剤を使用したことは間違いありません」と容疑を認めているが、入手経路については「言えない」と供述を拒んでいる。
警察は、かなり以前から常習的に使用していたとみて、入手経路などを調べている。