(朝鮮日報日本語版) 不正レッスンで贈収賄、音大教授を逮捕へ (韓国)

(朝鮮日報日本語版) 不正レッスンで贈収賄、音大教授を逮捕へ
朝鮮日報日本語版 2012年4月23日(月)10時49分配信

 ソウル地方警察庁広域捜査隊は20日、2002年から音大志望生を相手に不正なレッスンを行い、賄賂を受け取っていたとして、芸術専門の国立大学、韓国芸術綜合学校の教授(45)の逮捕状を請求し、贈賄側の保護者ら3人を在宅のまま取り調べていることを明らかにした。教授は06年からレッスンの謝礼4000万ウォン(約286万円)、楽器費用1億8000万ウォン(約1288万円)、入学謝礼8000万ウォン(約573万円)を受け取った疑い。

 10年3月、音大進学のために浪人していたAさん(22)は、専門予備校などで「コントラバスで韓国芸能綜合学校に入るためには、ある教授からレッスンを受けなければならない」と聞いた。知人に聞いて回り、教授の夫人が経営する秘密レッスン所(ソウル市瑞草区方背洞)を訪ねた。Aさんは8カ月の間、ここで1時間当たり15万ウォン(約1万700円)を払い、約40回にわたりレッスンを受けた。国立大学の韓国芸能綜合学校では、教授は課外レッスンを行ってはならないが、違法に金銭を受け取っていたことになる。韓国芸能綜合学校は、ソウル大音楽学部等と同様に、音大志望生に最も人気がある大学の一つで、Aさんは昨年合格した。

 教授は不正なレッスンを行っただけではなかった。レッスンで教授は「この楽器は1863年に作られたイタリア製の名品だ。入試に役立つからこれで練習するとよい」と自身が保有する楽器を貸し、入学後にAさんにその楽器を1億8000万ウォン(約1288万円)で売りつけたという。調べによると、問題の楽器は名品などではなく、2009年に韓国の楽器メーカーが生産したものに、有名ブランドのラベルを貼っただけだったことが分かった。合格発表直後、Aさんの親が謝礼として1000万ウォン(約72万円)を手渡すと「入学を助けてくれたほかの教授にも謝礼が必要だ」として、さらに7000万ウォン(約501万円)を要求された。結局、Aさんの親は楽器代と謝礼として、合計で2億6000万ウォン(約1861万円)を支払った。
 警察の調べによると、過去11年間に韓国芸能綜合学校に入学したコントラバス専攻の学生44人のうち、19人が問題の教授から不正なレッスンを受けていたことが判明した。教授は02年から実技試験の評価を担当し、自分の課外を受けた学生には最高点を付けていた。

 教授はまた、学生に特定の楽器店を紹介した上で、楽器購入代金の10%をコミッションとして受け取っていた疑いも持たれている。さらに「君が今使っている楽器は、君には合わないから、私の楽器と交換しよう」と持ち掛け、学生が保有する高価な楽器を事実上奪い去った上「私の楽器の方が高価だ」と言って、別途1000万ウォンを要求していた。

 警察の事情聴取に対し、問題の教授は「入学前に学生にレッスンを行い、金銭を受け取ったことは認めるが、Aさんの親から受け取った金銭は楽器購入費用で、不正な入学謝礼ではない」と主張した。
 問題の教授は04年に韓国芸術綜合学校の内部監査で不正なレッスンが発覚し、3カ月の停職処分、1年間の入試評価教授除外という懲戒処分を受けていた。警察は問題の教授が「入学を助けてくれたほかの教授にも謝礼が必要だ」と話していることから、ほかの教授の関与についても調べを進める。
 今年1月に不正疑惑が浮上したことを受け、同校は問題の教授の職務を解いている。

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