「数が多すぎる」職員不祥事、いらだつ橋下市長

「数が多すぎる」職員不祥事、いらだつ橋下市長
読売新聞 2012年5月16日(水)14時36分配信

 大阪市の橋下徹市長が、後を絶たない職員の不祥事にいらだちを募らせている。

 発覚の度に厳罰で臨む姿勢を強調してきたが、懲戒処分を受けた職員や教員は、市長就任以来の4か月間で計55人。橋下市長は「連帯責任でけじめを示せ」と、幹部職員の管理職手当一律カットにも言及。16日午後の幹部による会議で、改めて再発防止策を協議する。

 「市民代表として不満だ。もう一度、ネジを巻いてほしい」

 橋下市長は11日の幹部会議で、その前日に環境局職員が盗撮容疑で逮捕された件に触れ、強い口調で不祥事根絶を指示。「管理職手当(を減らす)という責任の取り方を指示しなければいけない」と危機感をあおったが、同じ頃、別の技能職員が痴漢容疑で逮捕されたことが大阪府警から発表されていた。

 以前から大阪市は職員の懲戒処分について、停職3か月以上の重大事案以外、月1回まとめて発表している。「一つずつでは数が多すぎる」(人事室)からといい、実際、他の政令市などと比べても突出して多い。

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