党校副校長は逃亡犯=偽造お手の物、素性隠し13年―中国

党校副校長は逃亡犯=偽造お手の物、素性隠し13年―中国
時事通信 2012年5月30日(水)17時4分配信

 【北京時事】30日の新華社電によると、中国江蘇省張家港市共産党委員会の党校副校長が、虚偽納税領収書発行などの疑いで指名手配されていた男と分かり、起訴された。13年間の逃亡中、素性を隠して党幹部に上り詰めていたことに対し、インターネット上では見過ごしてきた企業や党機関への批判が出ている。
 男は1963年生まれで、大学を卒業後、新聞記者をした後、94年ごろから浙江省金華市で虚偽の名目で総額1900万元(約2億4000万円)の納税領収書を発行し、巨額の利益を得ていた。
 98年に同市の大規模な虚偽領収書発行事件が摘発され、3人が死刑判決を受けると、男は四川省に逃亡。偽名を使って偽の身分証明書や戸籍、大学の卒業証明書などを手に入れ、各地の新聞社に勤めて幹部に昇格。2010年4月、張家港市党校副校長に任命されていた。
 11年9月に逃亡中の容疑者であることが発覚。今月28日に開かれた初公判で、男は「(いつ発覚するかと)ずっとびくびくしていた。身を清めようと努力し、罪滅ぼしにと貧困家庭の児童たちを支援してきた」と釈明したという。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする