横浜市大の医学部後援会派遣職員、404万円着服/神奈川
カナロコ 2012年6月30日(土)6時30分配信
横浜市立大学医学・病院統括部福浦キャンパス(金沢区)で、医学部後援会の事務を担当していた人材派遣職員の女性(48)が、ことし3月末までの約1年間で404万円7180円を着服していたことが29日、分かった。市大側は刑事告訴・告発を検討している。
市大によると、女性は昨年4月6日からことし3月31日まで、育児休業を取る女性職員の代わりに派遣職員として勤務。学生の会費で書籍購入や学園祭の助成などを行う医学部後援会の事務などを行っていた。この間、無断でキャッシュカードを使い、後援会の預金口座から延べ104回にわたり、不正に引き出した。
職場復帰した女性職員が4月下旬、不明朗な引き出しが多いことに気付き発覚。大学側は6月5日から計4回、女性から事情を聴くなどし、今月21日に被害額全てが判明した。女性は「住宅ローンなどで生活に困窮していた。生活費などに充てた」と認めているという。
女性を派遣した会社が28日、後援会に全額弁済した。市大側は「チェック態勢が不十分だった。今後は定期的に上司が通帳と出納帳を突き合わせて調べる」と話している。