元中学生徒が熊本市を訴える 教諭らに追及され「苦痛」

元中学生徒が熊本市を訴える 教諭らに追及され「苦痛」
西日本新聞 2019/6/25(火) 12:09配信

 担任教諭らから女子生徒の胸を触ったことを認めるよう長時間追及され、精神的苦痛を受けたなどとして、熊本市立中の当時1年の男子生徒が市に対し、146万4千円の損害賠償を求め熊本地裁に提訴していたことが24日、分かった。市が同日の市議会委員会で明らかにした。18日に第1回口頭弁論があり、市側は請求棄却を求めた。

 提訴は3月12日付。委員会での市の報告や訴状によると、男子生徒は2016年3月中旬の放課後、担任ら教諭3人から、15年11月に同学年の女子生徒の胸を触ったかどうかを聞かれた。男子生徒は「やっていない」と答えたが、教諭らは「おまえが言わなければ(女子生徒の)両親がおまえを刺すかもしれない」などと約80分にわたり問いただした、としている。

 男子生徒は最終的に胸を触ったことを認めたが、帰宅後に泣きながら両親に「やっていない」と訴え、過呼吸を起こして救急搬送された。「取り調べまがいの行為を受けたことに耐え難い精神的苦痛を感じ」て学校に通えなくなり、別の市立中に転校を余儀なくされたとしている。

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