名門・洛南高陸上部顧問も…部員にビンタ、鼓膜破る 指導無期限停止

名門・洛南高陸上部顧問も…部員にビンタ、鼓膜破る 指導無期限停止
産経新聞 2013年2月15日(金)13時20分配信

 昨夏の高校総体・男子学校別対抗で優勝した強豪、洛南高(京都市南区)陸上部顧問の40代の男性教員が平成23年、男子部員を平手打ちし、左耳の鼓膜を破るけがをさせていたことが15日、分かった。同校は体罰に当たるとして部員と保護者に謝罪し、12日付で教諭を減給3カ月と譴責(けんせき)の懲戒処分にするとともに、顧問の部活指導を無期限停止にした。

 同校によると、顧問は23年11月、校内のグラウンドで練習中、当時2年の男子部員のほおを平手打ちした。部員は鼓膜を破るけがをしたとの診断書を顧問に提出したが、顧問は学校側に報告しなかった。

 同校は今年1月下旬以降に、京都府文教課などからの指摘でこの問題を把握。聞き取り調査で顧問は「激励のつもりだった」「診断書は練習を休む根拠として出されたと思っていた」などと釈明し、部員は「理不尽にたたかれた」と話したという。顧問は別の部員2人をたたいたことも認めたが、2人は体罰とは受け止めていなかったという。

 同校の川田信一校長(64)は「信頼関係を過信し、顧問が生徒に傷を与え、生徒に理不尽と受け取られたのは事実。けがをされた生徒、保護者の方には誠に申し訳ない」とコメントした。

 同校陸上部は全国高校駅伝に20回出場した強豪で、短距離や跳躍も強く、昨年夏の全国高校総体の男子学校対抗で3度目の総合優勝を果たした。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする