<館山・中2自殺>いじめアンケート原本破棄 校長が指示

<館山・中2自殺>いじめアンケート原本破棄 校長が指示
毎日新聞 2012年10月10日(水)21時59分配信

 千葉県館山市で08年に自殺した中学2年男子生徒の父親が、いじめが原因だとして再調査を求めている問題で、同市教委は10日、原因調査のため自殺直後に実施した在校生アンケートの原本が廃棄されていたと発表した。昨年3月、中学校長が廃棄を指示していた。
 市の文書管理規則では5年間の保管義務があった。市教委は今年1月に校長を厳重注意処分にしたが、原本の開示を求めた父親には廃棄の事実を伏せ「自殺といじめの因果関係は確認できなかった」などとする再調査結果を伝えていた。

 市教委によると、アンケートは「無視や嫌がらせ」の状況や個々の悩みを尋ねる内容。同校は1カ月後「からかいや悪口などのいじめにつながるいくつかの事実はあった」としつつ「自殺の要因は分からなかった」とする結論をまとめていた。

 校長は自殺の2年後に着任。「自殺から2年半が経過し、必要ないと判断した。保管義務規則は知らなかった。軽率だった」と話している。

 市教委は今年1月、原本閲覧の可否を尋ねる父親の代理人からの問い合わせで、初めて廃棄を知ったという。公表を見送り、父親にも伝えなかったことについて市教委は「父親から正式な要求がなかったため」としている。【中島章隆】

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