桜宮高生自殺2年 「教訓忘れず改革」体罰排除、誓い新たに
産経新聞 2014年12月22日 15時9分配信
大阪市立桜宮高校(都島区)でバスケットボール部主将だった男子生徒=当時(17)=が、当時の顧問から体罰を受けた後に自殺してから23日で2年となるのを前に、市教委は22日の教育委員会議で黙祷(もくとう)をささげた。事件を契機に、体罰を招いた同校の勝利至上主義を排除するため、体育系学科の体制や指導法を刷新。全市的にも体罰への処分の厳格化など改革を進めてきた。節目を前に市教委幹部は「命を失った教訓を片時も忘れない」と決意を新たにした。
同日午前10時半から始まった教育委員会議。冒頭に大森不二雄教育委員長が「改めて生徒の冥福を祈りたい」と呼びかけ、出席者全員が起立して30秒ほど黙祷した。
生徒の自殺後、抜本的な改革を求める橋下徹市長の要請を受ける形で市教委は同校の体育系2科の入試募集を中止。今年度に両科を統合させ、体罰を排した選手第一主義を掲げる「人間スポーツ科学科」を新設した。スポーツマンシップなどの学習を通じ、「他者を慈しむ心」などを身につけることを目的としている。
体罰撲滅に向け市教委では今月9日、教師が児童・生徒に体罰を加えた場合の処分を厳格化するよう内規を改定。さらに、体罰を誘発しかねない子供側の問題行動に対処していくため、悪質なケースで子供を学校から一定期間引き離して指導する「個別指導教室」を来年5月にも開設する方向で調整している。
また、市教委が検討している市立中学校の部活指導の外部委託は教員の負担軽減が主目的だが、部活動に外部の目を入れて体罰抑止を図る狙いもある。