わいせつの県立高教諭停職、香川 元生徒の女性自殺
社会 2015/11/18 20:37【共同通信】
香川県教育委員会は18日、教え子だった女性にわいせつ行為を繰り返したとして、同県さぬき市の県立高の男性教諭(59)=休職中=を19日から定年となる来年3月末までの4カ月間余り、停職処分にすると発表した。女性は2008年に心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され、22歳で飛び降り自殺した。
女性の自殺はわいせつ行為が原因として、男性教諭に750万円の支払いを命じた高松地裁判決が今年9月に確定。両親は10月、教諭を懲戒免職にするよう県教委に申し入れていた。
両親は弁護士を通じて「懲戒免職のみを望んでいたので、ショックを受けています」とのコメントを出した。
訴えによると、女性は2004年3月に高松市内の県立高校を卒業。県外の大学3年生だった06年夏、卒業論文に必要な調査のため出身高校を訪れ、旧知の男性教諭に協力を求めたところ、校内で下半身を触られるなど性的行為を繰り返されるようになった。女性は大学院に進んだ08年5月に男性教諭と示談したが、間もなく精神状態が悪化。心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され治療を受けたが改善せず、同年10月に自殺したという。両親は「娘は性的行為で精神的苦痛を受け、死に至った」などと主張している。
県教委は、女性と示談が成立したことなどから教諭を懲戒処分にせず、08年6月に「軽率な行為があった」として文書訓告処分にしていた。
原告代理人の小林正則弁護士は「遺族は現職を続ける教諭や県の責任を明らかにしようと提訴に踏み切った」と話した。