教頭、ジョッキで殴り重傷負わす 滋賀県教委が懲戒処分
京都新聞 2017/3/30(木) 21:30配信
滋賀県教育委員会は30日、知人男性を殴って傷害容疑で書類送検された東近江市立玉緒小の教頭(50)を、停職6カ月の懲戒処分にした、と発表した。教頭は同日付で依願退職した。
県教委によると、教頭は昨年8月22日午前1時ごろ、彦根市内のラーメン店で30歳代の知人男性と子育ての話題で口論となり、飲んでいたチューハイの中ジョッキで男性の左頬を1回殴り、唇を切るなど全治3カ月の重傷を負わせたという。
10月に彦根署に被害届が出され、教頭は11月と12月に事情聴取され事実関係を認めたのに、校長に報告しなかった。2月に滋賀県警から県教委に事件について知っているか問い合わせがあり、行為が発覚した。教頭は「管理職の教頭が不在になると学校行事ができなくなる。報告しなければ校務を続けられるかもしれないと思った」と話しているという。教頭は1月19日に傷害容疑で書類送検された。
会見した県教委教職員課の辻本誠課長は「度重なる管理職の不祥事で県民の信頼を大きく損ない、深くおわびする」と謝罪した。県内では昨年、強要未遂容疑で東近江市立小学校の男性教頭が逮捕され、今月、有罪判決を受けている。