水泳授業で難聴と提訴 教諭に顔沈められ、広島
産経新聞 2018.6.27 17:11
広島県福山市の市立小に通っていた女性(23)が平成15年に水泳の授業中、教諭にプールの中に顔を沈められるなどし、難聴の障害を負ったとして、市に計約2千万円の損害賠償を求め、広島地裁福山支部に提訴した。27日に開かれた第1回口頭弁論で市側は「診断書などから事実確認を進めたい」と述べた。
訴状によると、15年7月、当時3年生だった女性は水泳の授業で泳げないのに、体育を担当していた男性教諭に首近くを押され、顔を数回水の中に沈められた。中耳炎から難聴や耳鳴りを発症し、治療を続けたが症状は改善せず、27年1月に回復の見込みがないと診断された。
その後、学校で児童や生徒がけがをした場合などに見舞金を給付している独立行政法人「日本スポーツ振興センター」(東京)から障害があると認められ、550万円が支払われた。