<新潟中2自殺>「いじめ傍観」教員を糾弾 第三者委報告
毎日新聞 2018/10/5(金) 21:45配信
新潟県新発田市立中2年の男子生徒(当時13歳)が昨年6月、家族にいじめの相談をした直後に自殺した問題で、市教育委員会の第三者委員会は5日、男子生徒が「ほぼ毎日」複数の生徒にからかわれ、相手を追いかけざるを得ない窮状にあったにもかかわらず、教師たちは傍観していたとの調査報告書を市教委に提出した。報告書は「自殺の原因はいじめだと推定できる」と認定。教員たちを「感性、想像力が足りなかった」と糾弾した。
報告書によると、男子生徒は1年の夏休み明け以降、関わりのなかった生徒からあだ名で呼ばれ、他クラス生からもからかわれるようになった。2年に進級すると「状況はエスカレート」。からかった相手を追いかけるようになり、相手は逃げるのを楽しんだ。
男子生徒は昨年6月23日、家族に「クラスでいじめられている」などと相談。その2日後、自宅敷地内の作業小屋で首をつっている状態で発見された。
からかいの様子は多くの教職員や生徒たちに目撃されていたが、「楽しそうに見えた」(教職員)、「嫌がっているように見えなかった」(生徒)と見過ごされてきたという。担任教師も男子生徒から複数回、からかいの相談を受けていたが、保護者への報告などは行われていなかった。
第三者委は男子生徒が「からかいに被害性を感じ、心身の苦痛を感じていたことは明らか」だと断定した。
5日、新潟市内で記者会見した男子生徒の父親は「この報告書では誰がどのようないじめをしたか全く分からない」と述べ、いじめた生徒たちの名前を自身に開示すべきだと訴えた。【井口彩】