準強制わいせつ、元中学校教諭に無罪判決
2010年5月24日20時35分 読売新聞
教え子の女子生徒にわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつ罪に問われた浜松市西区入野町、元同市立中学校教諭伊藤宗仁被告(50)の判決が24日、静岡地裁浜松支部であった。
長谷川秀治裁判官は、「犯行状況についての女子生徒の供述は信用しきれない」として、無罪(求刑・懲役2年)を言い渡した。
伊藤被告は2007年12月、勤務先の中学校の一室で、部活動を指導していた3年生の女子生徒(当時14歳)に「乳がんかどうか診てやる。服を脱げ」と言って胸を触るなどした、として起訴された。公判で伊藤被告は「『乳がんかどうか診て』と頼まれ、胸の周辺をさわっただけ」として無罪を主張していた。
判決で長谷川裁判官は、伊藤被告が女子生徒の胸部を指で触った行為はあったと認定したものの、「決め手となる物証はなく、女子生徒の供述もあいまいな部分が多い。わいせつ目的があったとは言えない」と結論づけた。