延岡学園の野球部監督、大声で「クソガキ」・使い走りも…「自殺図った」元部員提訴
読売新聞オンライン 2023/1/19(木) 8:17配信
宮崎県延岡市の私立延岡学園高野球部の監督の暴言などで自殺未遂に至るほどの精神的苦痛を受け、適応障害と診断されたなどとして、野球部員だった元生徒が、同校を運営する学校法人「延岡学園」と監督を相手取り、計696万円の損害賠償を求める訴訟を宮崎地裁延岡支部に起こした。提訴は昨年12月12日付。
訴状によると、元生徒は2年生だった昨年7月、監督らの協議で寮長に指名され、寮のごみの片付けなどを行うのが常態化。練習中に監督から自動販売機でコーヒーを買ってくることなどを指示されて「使い走り」として扱われたり、ほかの寮生の前で「お前、調子にのってんのか。クソガキ」と大声で言われたりした。
翌8月、寮で自殺を図り、命は取り留めたが、現在も睡眠障害や幻聴などの症状があるとしている。元生徒は昨年10月に退学した。
同校は「指導者らに聞き取りをしたが、訴えは事実無根で、指導者の暴言はなかった」としている