桜宮高問題 顧問の総入れ替え「反対」52% 入試中止も反対上回る

桜宮高問題 顧問の総入れ替え「反対」52% 入試中止も反対上回る
産経新聞 2013年1月28日(月)15時2分配信

 大阪市立桜宮高バスケットボール部主将の2年の男子生徒=当時(17)=が顧問の教諭(47)から体罰を受けた後に自殺した問題で、橋下徹市長が同校運動部の顧問を総入れ替えしないと人件費の予算執行をしないと発言したことについて、産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が26、27両日に実施した調査で、52・4%が「反対する」と回答したことが分かった。入試中止に関しても半数が反対と回答。受験生の子供がいる40、50歳代にその傾向が強かった。

 調査結果によると、顧問の総入れ替えと予算執行を関連づけた橋下氏の発言に関し、52・4%が反対と回答。賛成は39・8%にとどまった。同校体育系2科の入試が中止となったことには反対50%で、賛成43・5%を上回った。

 性別でみると、入試中止について、男性は賛成が46・8%、反対が49・7%。一方、女性は反対50・3%で賛成40・4%を約10ポイント上回った。年齢では男女とも20歳代は賛否が拮(きっ)抗(こう)したが、40、50歳代では賛成が30%台、反対が53〜65%と反対が大きく上回った。中高生などの受験生を抱える世代が橋下氏の手法に疑問を呈したとみられる。

 地域別では近畿で2つの質問とも反対が多数を占めたほか、関東、四国、九州などで同様の結果が出た。

 ◆「拮抗うれしい」

 桜宮高の入試中止問題に絡む世論調査結果を受け、橋下徹市長は28日午前、市役所で記者団に対し「賛否が拮抗しているのはうれしい」と述べた。

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