体罰:県教委、部活動指導者へ根絶研修会−−笠間 /茨城
毎日新聞 2013年2月16日(土)11時16分配信
大阪市立桜宮高校バスケットボール部主将の男子生徒が顧問の教諭から体罰を受けた後に自殺した問題で、県教委は15日、笠間市の県教育研修センターで運動部活動の指導者を対象に、体罰根絶に向けた研修会を開いた。中学や高校の教員ら約400人が参加し、大学教授2人から「体罰は教育への社会的信頼を裏切る」などと講義を受けた。
研修会では、県教委の担当者が「許されない行為」として▽用便のためにも室外に出ることを許さない▽給食を食べ残した児童生徒に対し、休み時間も取らせずに無理やり食べさせる−−などの例を挙げた。その上で「体罰に当たるかどうかは児童生徒の年齢、健康状態、懲戒を与えた場所、時間などの状況を総合的に考察する必要があり、これら以外にも体罰に当たる可能性がある」と説明した。
その後、筑波大大学院の菊幸一教授と、茨城大の木村競教授が講演。菊教授は「学校の教育機能の独占と、社会の学校依存により、体罰が起きやすい仕組みがある」と指摘。「いろいろな人の協力を得て、風通しを良くしていかなければならない」と訴えた。
参加した県西地区の高校の男性教諭(39)は「自分も指導者として勝ちたい思いが先行してしまうことがある。部活動やスポーツは誰のものなのか、考えさせられた」と話していた。【鈴木敬子】
2月16日朝刊