<論文不正>京都府医大教員、4論文でデータ使い回し
毎日新聞 2013年2月25日(月)21時19分配信
京都府立医大(京都市上京区)を運営する府公立大学法人は25日、同大学大学院医学研究科の教員が発表した4論文に不適切な図表の使い回しがあったとして、教員を訓告処分にしたと発表した。指導的な立場の教員も文書注意とした。発表先の学会や雑誌に修正を申し入れ、いずれも了承されたという。
同大学によると、11年9月、「論文が捏造(ねつぞう)された疑いがある」との匿名の投書が届き、内部に調査委員会を設置。教員がこれまでに作成した論文を検証した結果、一部で同じ実験データの図表が使い回されていることが判明した。論文作成に必要な実験自体はしていたことが確認できたため、捏造ではなく、データ管理のずさんさや不注意が原因だったと結論付けたという。【五十嵐和大】