交通事故:松本市の小学校教諭、飲酒後運転で 送別会帰りに 基準値は下回る /長野
毎日新聞 2013年3月30日(土)11時41分配信
松本市立小学校の40代の男性教諭が、職場の送別会で飲酒後に自家用車を運転して追突事故を起こし、けが人も出ていたことが29日分かった。市教委によると、男性教諭は現場で飲酒検査を受けたが、アルコール濃度は酒気帯び運転の基準値を下回っていたという。県教委は4月に予定していた男性教諭の異動を中止し、懲戒処分について検討している。
市教委学校教育課の説明では、男性教諭は今月19日、同市浅間温泉のホテルで午後6時半から開かれた送別会に参加し、ビールをコップ1杯飲んだ。終了後、自分の車を運転して帰宅中の午後9時半ごろ、同市島立の交差点で信号待ちをしていた車に追突。計3台が絡む玉突き事故を起こし、前の車に乗っていた男性の肩に軽いけがをさせた。
送別会には校長ら同僚約30人が参加しており、男性教諭は教頭に「運転代行で帰る」と伝えていた。男性教諭は市教委の聞き取りに「早く帰りたかった。運転にアルコールの影響があるとは感じなかった。信頼を損なうことをしてしまい申し訳ない」と話しているという。
市教委の小柳広幸指導室長は「アルコールを口にしたらハンドルを握らないのは当然のことで、基準値以下でも許されることではない。指導不足を反省している」と陳謝した。【古川修司】
3月30日朝刊