町教委職員、麻薬所持容疑で逮捕…教諭と共犯か

町教委職員、麻薬所持容疑で逮捕…教諭と共犯か
2013年6月6日16時40分 読売新聞

 強い幻覚作用のある麻薬「MDPV」を所持していたとして、広島県警薬物銃器対策課などは4日夜、大崎上島町教委社会教育課課長補佐・森川明容疑者(59)(大崎上島町東野)を麻薬取締法違反(所持)の疑いで緊急逮捕したと発表した。

 森川容疑者は、同違反(麻薬の輸入)容疑で先月逮捕された府中市立国府小教諭・徳永雅也容疑者(41)の知人で、徳永容疑者の捜査を進める中、森川容疑者の容疑が浮上したという。

 発表では、森川容疑者は同日午前6時45分頃、自宅でMDPVを含む粉末約1・6グラムを所持した疑い。「麻薬と知りながら隠し持っていた」と容疑を認めているという。

 森川容疑者の自宅からは、薬事法の指定薬物とみられる植物片などが見つかっており、県警は、森川容疑者がインターネットで麻薬などを輸入し、使用していたとみている。

 県警は5月28日、米国から麻薬「α―PVP」などを輸入したとして徳永容疑者を逮捕。同容疑者の携帯電話の通話やメールの記録などから、森川容疑者も輸入に関わっていたとの情報が得られたという。

 県警は、森川容疑者の麻薬の入手先や、徳永容疑者との関係を調べる。

 町教委によると、森川容疑者は1977年、合併前の旧東野町職員となった。同町教委で勤務していた当時、徳永容疑者が同町立東野中で教諭を務めていた時期があるという。

 町教委はこの日、臨時の小中学校長会を開催。高田幸典町長は「町民や多くの人に迷惑をかけ、深くおわびしたい」と陳謝した。

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