いじめ防止基本方針策定へ 神戸市教委 懇談会初会合開く

いじめ防止基本方針策定へ 神戸市教委 懇談会初会合開く
産経新聞 2013年9月11日(水)7時55分配信

 ■年末に取りまとめ

 今月末に「いじめ防止対策推進法」が施行されるのに伴い、神戸市教委が策定する「市いじめ防止基本方針」の内容について検討する「いじめ問題防止対策懇談会」の第1回会合が10日、市危機管理センター(中央区)で開かれた。学校関係者や専門家らで構成された委員が、いじめの防止対策や実施すべき施策について意見を交わした。市教委は、基本方針を12月末までに取りまとめ、全市立学校に配布する。

                   ◇

 市の基本方針は、いじめ防止対策推進法に基づいて、国が策定する「いじめ防止基本方針」を受けて定める。懇談会を来年2月までに4回開き、基本方針策定に向けた議論を行う。

 この日の懇談会には、学校関係者や保護者の代表、学識者、県警担当者、いじめ電話相談業務の担当者ら23人の委員が出席。まず同市教委の担当者が、平成23年に大津市で、いじめを受けていた中2男子生徒が自殺した問題が発覚して以降、24年度の神戸市内で、いじめ認知件数が前年度よりも約2倍増加していることなどを報告した。

 学校関係者の委員からは「学校内ではネットいじめの対応には限界がある。基本方針に対策を盛り込むべきだ」「子供同士が情報共有し、意見交換のできる場を設けてほしい」などの意見が出た。

 保護者の代表からは「保護者も一歩踏み込んで、学校や地域と一緒になって解決していきたい」「いじめを目撃した子供がいじめをやめさせられるよう支援することも必要」との声も上がった。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする