<鹿児島>昨年度いじめ受けた児童生徒3万人超 県教委調査

<鹿児島>昨年度いじめ受けた児童生徒3万人超 県教委調査
毎日新聞 2013年10月16日(水)20時46分配信

 鹿児島県教育委員会は16日、2012年度に県内の全公立小中高校、特別支援学校924校でいじめを受けたとされる児童・生徒数が計3万2031人に上ると発表した。前年度(342人)の93.7倍だが、これは調査を細分化したためとみられる。自殺につながるような深刻なケースは無かったが、5〜6人に1人がいじめを受けた計算。県教委の担当者は「早期発見、対応を心がけたい」としている。

 調査対象は17万5295人で、アンケートや児童・生徒からの訴えなどを基に集計した。県教委によると、従来は、各校から報告のあった数字を発表していたが、大津市のいじめ事件をきっかけに今回は回答欄を細分化。冷やかしやからかい、暴力などそれぞれの項目について「今も続いている」「以前はあったが、今はない」などの選択肢を設けた。

 調査の結果、「金品をたかられた」は小学生が1509人と最も多く、全体では「冷やかしやからかい」が61.5%で最多。「仲間外れ、無視」28・2%、「軽い暴力」26.0%と続いた。いじめの大半は既に解消されているという。

 県教委の下田浩道・生徒指導監は「調査によって指導現場や子供たち自身の意識も向上した。早期に発見し、対応することを心がけたい」と話した。【津島史人】

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