作文「先生との1年」で児童が告発 教諭体罰、停職6か月 宮崎県教委
2009年5月14日7時9分配信 西日本新聞
宮崎県教育委員会は13日、担任クラスの複数の児童に日常的に体罰を加えたり、暴言をはいたりしたとして、同県北諸県地域の小学校の男性教諭(54)を停職6カ月の処分にしたと発表した。男性校長(57)も指導監督が不十分だったとして、戒告処分とした。
県教委によると、教諭は昨年4月から今年2月にかけ、6年生の男児17人の腹をけったり、平手でたたいたり、足をかけて倒したりする体罰を繰り返し、うち2人に打撲などのけがを負わせた。さらに男女十数人の児童に「デブ」「空気が読めない」「目つきが悪い」と言ったという。
保護者から苦情を受けて学校側が2月、クラスの児童全員に「先生とのこの1年」というテーマで作文を書かせたところ、複数の児童が体罰や暴言の事実を訴えたという。
学校側は保護者会を開いて謝罪したが、保護者側は納得せず、教諭の免職を求める署名(27人分)を地元教委に提出していた。
男性教諭は体罰などを認め、3月から病気などを理由に休職している。県教委が体罰を理由に教職員を停職処分にするのは初めてという。
=2009/05/14付 西日本新聞朝刊=