<指導要録>女性講師、紛失後にねつ造 堺の小学校

<指導要録>女性講師、紛失後にねつ造 堺の小学校
2009年6月9日10時13分配信 毎日新聞

 堺市美原区の市立美原北小学校で3月、3年生2人の指導要録が紛失していたことが8日の市議会で明らかになった。当時の担任の女性講師(49)が成績や総合所見などをでっち上げて指導要録を作成し、校長に「見つかりました」と虚偽の報告をしていたという。

 長谷川俊英市議の質問に、市教委は事実関係を認め、「公文書の不適正な作成だった。さらに調査し厳正に対応したい」と述べた。

 市教委によると3月16日、女性講師が校長室の保管庫から2人の指導要録がなくなっていることに気づき、校長に報告。その後も見つからず、同27日、新たに作成した。1年生時の担任は既に退職や休職していたため、各教科の成績や総合所見をでっち上げ、別の教師に頼んで書き込んでもらったという。2年生時の記録は担任がデータを保管していた。

 講師は市教委に「3月末で自分の契約が終わるため、大騒ぎになると考えると、新たに作成した方が良いと思った。別の教師に、もし原本が見つかったら差し替えてほしいと依頼した」と話したという。

 また同小が07年、緊急連絡先を記入した家庭連絡票のうち児童6人分を紛失していたことも判明。翌年、連絡票の様式を変更して保護者に記入、提出してもらい、以前の連絡票を廃棄したという。

 いずれも先月末に長谷川市議が指摘するまで、同小は市教委に報告していなかった。【山田英之、武井澄人】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする