傷害の疑いで逮捕され10日間の勾留が認められた俳優の広末涼子容疑者(44)について、10日までに捜査機関の取り調べが十分にできなかったとみられることが捜査関係者への取材でわかりました。 俳優の広末涼子容疑者は4月7日、静岡県掛川市の新東名高速・上りを走行中 大型トレーラーに追突する事故を起こした後、搬送された島田市の病院で看護師を複数回蹴るなどしてけがをさせた疑いで逮捕されました。 静岡地検浜松支部は裁判所に勾留を請求し10日、裁判所は4月19日までの勾留を認めたということです。 検察は勾留を請求した理由を明らかにしていませんが、捜査関係者によりますと10日までに広末容疑者への取り調べが十分にできなかったということです。 広末容疑者は警察の取り調べ中に大きな声を上げるなど興奮し落ち着かない様子もみられ、「言葉のキャッチボールができない状況もあった」ということです。 検察は今後、改めて広末容疑者から当時の状況などを詳しく確認するものとみられます。 一方、静岡県警は10日、危険運転傷害の疑いで広末容疑者が暮らす東京都内の自宅を家宅捜索しました。 捜査関係者によりますと家宅捜索は交通関係や薬物関係などの捜査員が実施。事件前後の言動を踏まえて行われたとみられますが違法な薬物などは見つからなかったということです。また、簡易検査では大麻や覚せい剤などの違法な薬物は検出されなかったということです。今後、さらに詳しい検査を実施する方針です。 広末容疑者は事故当日、奈良県での仕事を終えて東京都内の自宅に戻る途中で、浜松市内のサービスエリアに立ち寄ったときには見知らぬ人に声をかけ体を触ったり大声を上げたりしていたということです。警察は事件前の行動についてさらに詳しく調べる方針です。