被害者100人、女子中高生のわいせつ画像撮影で教諭を再逮捕へ
2010年1月5日0時0分配信 産経新聞
インターネットのゲームサイトで知り合った女子中高生のわいせつ画像をホテルで撮影した疑いが強まったとして、兵庫県警少年育成課と明石署が、児童買春・児童ポルノ法違反(製造)容疑で岡山県津山市の同市立中学教諭、山本健司被告(49)=脅迫罪などで起訴=の逮捕状を取ったことが4日、捜査関係者への取材でわかった。容疑が固まれば、5日にも再逮捕する。
山本被告は「100人ぐらいの女子中高生のわいせつ画像を撮影したり、メールで送信させたりした」と供述していることも判明。女子中高生に卒業アルバムの顔写真をメールで送信して男子高校生になりすましていたという。教え子や自身の子供の卒業アルバムを悪用していたとみられる。
捜査関係者によると、山本被告は昨年11月29日、岡山県倉敷市内のホテル内で、岡山市内の中学3年の女子生徒(15)のわいせつな画像を、携帯電話のカメラで撮影した疑いが持たれている。
兵庫県警は昨年12月、ネットゲームで知り合った同県明石市の女子高校生(16)にわいせつな画像を撮影させてメールで送信させ、「(わいせつ画像とともに)ネット上に名前と学校名を載せる」と脅したとして、脅迫容疑で山本被告を逮捕していた。
その後、所持していた携帯電話を調べたところ、13〜16歳の女子中高生約30人のわいせつ画像が保存されているのを発見。山本被告を追及したところ、約100人の女子中高生に対して同様の犯行を重ねたことを自供したという。
少年育成課などによると、山本被告は、卒業アルバムから男子生徒の写真を携帯電話のカメラで取り込み、17歳の高校生になりすまして「僕と付き合おう」などと書いたメールを岡山市内の女子中学生に送信。待ち合わせ場所に来た際には男子生徒の父親を装って「息子はホテルで休んでいる」などと偽り、部屋に連れ込んでいたという。
山本被告は平成20年ごろから同様の手口で犯行を重ねていたとみられ、少年育成課などは再逮捕して余罪の裏付けを進める。