盗用?:英文科教員が自筆として論文掲載 論集を回収−−東北学院大 /宮城
2010年3月31日11時43分配信 毎日新聞
◇調査委設置
東北学院大は30日、仙台市青葉区の土樋キャンパスで会見を開き、16日発行の「東北学院大学論集−英語英文学−」の中に、引用した出典を示さずに執筆者の自筆として掲載した論文があったと発表した。同大は既に研究機関などに配布した論集の回収を進める一方で、学内に調査委員会を30日付で設置。出典を示さなかったことが故意かどうかを調べる。
会見した柴田良孝副学長によると、問題の論文を執筆したのは文学部英文学科所属の教員。25日に本人から星宮望学長に「英語の論文を翻訳して引用したが、引用の断りを入れず不適切だった」と申し出があった。教員は「判断が甘く、自筆として掲載した」と話しているという。
同大は26日、印刷された1650部のうち、既に学外の研究機関などに発送した219部と同大の教員や4年生に配布した351部を回収した。
調査委員会では、問題の教員が執筆した他の論文についても調べる方針。遠藤健一文学部長は会見で「故意かどうか早急に結論を出したい」と述べた。【垂水友里香】
3月31日朝刊